2010年3月27日

東京で送別会、新橋“井筒”から神田”神八”へ

今日の送別会は
新橋の“井筒”さん
老舗の居酒屋さんだ

着物の女将さんや仲居さんの帯がなかなか素敵だ
思わず声を掛けると
ほんとうに嬉しそうに話してくれる
母の形見だとのこと

形見を大切に使い、伝え残してゆく
その心に
こちらの気持ちもほころぶ

飲む酒も
ひと味もふた味も旨くなる

こういう雰囲気を味わえる店は
少なくなってきたものです

2010年3月13日

続、休肝日のはずが、、、

今夜は、シンプル鍋とお茶で、、、
と思ったのも束の間
痛みを和らげるべく、アルコール摂取

ここのところ、頸椎の具合が悪く
毎日、湿布(モーラステープL)を首・背中・肩・腰にべた張り
本当は使用制限があるのですが、
そんなことは言ってられない
それでも、一日3患部分処方してもらっている
飲み薬(ロキソニン、リンラキサー、セルベックス+リボトリール)
座薬(ボルタレン)
これに花粉症の薬かぁ、、、
小鉢一杯にモグモグ

本日の晩餐

・鳥と白菜のシンプル鍋
・めかぶ
・白飯

本日の日本酒

・十旭日 純米吟醸原酒(火入れ) 改良雄町 60% 17BY
抜染は2年くらい前だったか、
冷やでは、先日飲んだ19BYよりも、こなれて、飲みやすく旨い
でも、熟成感というところにはまだまだとおい
そのためか、熱燗では、なかなか燗上がりせず、強さが尾を引く
加水してやると冷やでも燗でもやさしく今宵の終焉にふさわしい感じ
なぜか、木の香りがしてくるのも心地良い

・神亀 真穂人 純米酒 五百万石(堆肥のみで育成) 60% たぶん14BY
抜栓は4,5年前、香りにひねがだいぶでてきているけれども、
飲むと、ひねはそれほど感じず、これがなかなか旨い
やっぱり、今夜は加水でやさしく
もったいないと思われるかもしれないけれど、これがほんとうに旨い

今日の小道具
・銚子は錫製
・猪口は現代物!?で少し大きめの梅の図柄のものと
江戸期の九谷(藍と朱のコントラストが良い感じで、楼から小船と島がみえる図柄)で、
形は広く浅く、ちょっと変わった丸形のもの
なぜか、やっぱり古物でいただくほうがよく合う

2010年3月12日

休肝日のはずが

今日は体調もあまりよろしくなく
夕食時にはお茶で、、、

そんな休肝日のはずが

食後に、台所で顔を見合わせ
「ちょっとだけね」


かぁさんは梅酒を
わたしはめずらしく焼酎を


・文蔵さんの梅酒2002


ずいぶん前にきぶねさんで購入し、自宅の酒蔵で寝かせていたもの
熟成して酸も甘みもとても柔らかいバランスになってきています
やっぱり、文蔵さんの熟成は旨い
かぁさんお手製のロックグラスでガブリ


・豪気 3年熟成 初留取り原酒


めずらしく博多麦焼酎
これまたずいぶん昔(7,8年くらい?)に、盛岡の福来屋で購入したもの
やっぱりだいぶこなれてきています。香ばしさはしっかりとでていておいしい
薄めのお湯割りでやさしく一杯だけいただく
お湯を明治期の錫製水注にいれ、江戸期のそば猪口で焼酎と割るのだ

ほんとうに、やさしいお湯割りに、

昨日につづき

ちょこっとだけ、献杯!

2010年3月11日

今夜は、静かに、献杯!

友を亡くした

近くて遠い、
そんな付き合いでした

訃報は昨夜のこと
メールに気づいたのは
もう夜中だったかもしれない
3月2日に急死されたとの連絡
彼の恩師の大学教授からでした
数日後には博士の学位が授与され、
4月からは恩師と、同僚という立場になるはずだったのに

明日は通夜、
取り急ぎ、お悔やみと香典を送る

彼は、
日本酒を愛する友だった
きのこを愛する友だった
世の中をなんとかしようと努力する友だった
愛するものをもつ友でもあった
なんといっても、
人として大切なことを知っている友だったことを
そして、若いにもかかわらず
静かな時をとても大切にする友だったことを
思い出さずにはいられない


今夜は静かに献杯したい

言葉にしなくとも、そんな思いを感じてなのか
かぁさんが用意してくれていました
ありがとう

今日は、日本酒のための静かな食卓

・ひイカと大根の煮物
・ほうれん草の白和え
・もやしの麻婆風和えもの
・いくらの漬け

一杯の白飯で
ゆっくりと、
酒を注ぐ度に献杯をし、
ほころんだ思い出の断片を懐かしく思い、語りあいました

きのこ学会で出会ったのが最初で
その後、連絡を取り合うようになり、
出張で彼の住む高崎へ出向いた際に
二人で飲んだ

人生について語り合ったことは覚えているけれども
はなしの内容までは思い出せない
でも、よい時間だったことは覚えています

その後、
我が家へ日本酒を飲むだけのために
家族に会うだけのために来てくれたのはうれしかった
その日は、一晩、飲み明かした

数人の大切な友たちが、このとき、つどってくれていました
遠くは三宅島からも

みな、川の字になって寝っころがる

2007年のことでした
平成で言えば19年か

今夜は当時を思い、
3年熟成の19BYの日本酒で献杯することにしました
最近、我が家の酒蔵から掘り出して、
抜栓していた一升瓶のほとんどが、なぜか19BY

・秋鹿 無濾過生純米原酒、秋鹿山田錦、精米70%、901号酵母、19BY
熟成感があるけれども、まだまだ、硬く、燗上がりにのってこない。
冷やでは非常に旨く、しっかりと強い。さすが秋鹿、超熟向き。

・秋鹿 純米生原酒 生酛、山田錦、精米70%、7号酵母、19BY
 最後の一杯分だけ、“何かの時”のために残していた。冷やでは、やはり、まだ強さが目立つ。
 でも、燗をつけると、えも言われぬ、バランスが立ち上り、
 夫婦揃って「うまいっ!」と感嘆。


・十旭日 純米生原酒、改良雄町、精米70%、7号酵母、19BY
 先月、吟の酒きぶねで購入。そういえば、3年前、我が家に来た翌日連れて行った。
 きぶねさん夫婦の人柄のすばらしさをすぐにわかって、じんわりと感動してくれたことを思い出す。
 酒はというと、冷やでしっかりまだまだ若くもようやく十旭日なりにこなれかけてきた状態。
 燗をつけると化けるのが十旭日のポテンシャルの高さだ。
 夫婦揃って、「これだね」と、今日のひイカと大根の煮物にぴったりの相性。


・悦凱陣 無ろ過生純米 オオセト、55%、熊本9号酵母、19BY
 これは抜栓後半年くらいだろうか、ようやく堅さが抜け、丸尾さんらしいふくよかな
旨味と甘みがのってきた。でも、けっして甘い酒ではないことはおことわりしておかないと、、、
白和えといい相性だった
燗をつけると、これまた、豹変する度合いが最高だ。
「なんだかんだ一番旨いじゃん」そういう酒を醸すのが丸尾さんのところだ。

哀悼の意を表して、お銚子とお猪口はお気に入りの逸品を

・お猪口 江戸時代の久谷を2客・・・仙人が猪口の底でほろ酔いの柄と、楼からの景色が写った柄のもの(作者は別々)
・お銚子 一東斎の純銀製・・・ぽてっとした腰つきが昔の美人画のよう、お燗したときの柔らかさは純銀製ならでは、、、(我が家では、陶器・磁器・漆器・錫製など使っていますが、これは別格です)


今日は、日本酒で至福の時間を過ごすことができました
静かな、静かな、よい時間
もう、となりで、かぁさんはとsoraは寝息をたてています

人生の中に
このひとときをくれたこと“燗謝”しています

日本酒に、
素晴らしい作り手に、
家族に、
そして、高崎君(我が家でのあだ名)、君に!

M君(イニシャルだけ)、今夜は静かに君と飲めたように思う
ぼくらがそっちにいくまで、
おいしい酒を見つけて、たくさん熟成させておいてください

今夜はいつまでも
献杯!

2010年3月10日

フレデリック・コサール ボジョレー・ヴィラージュ2009

今日は、大好きな
★シャソルネイ★


★フレデリックコサール★

がつくるボジョレー!

届いて間もないので、あばれているかも
を覚悟で、
我慢ならずに開けてしまいました。


★Frederic Cossard/Beaujolais-Villages
“Les Lapins Monopole”2009 Cuvee Camay★


最初は濃厚なブドウジュースや干しぶどうのニュアンス
とても若々しく、やや硬めで、昨年末に飲んだときより、閉じた印象
ガメイらしさがあるものの、それを超越したワイン
エレガントで飲みやすく、現代的だけれども
決して流行のワインではない
大事なものが芯にきちんとある

まさに、これぞフレデリックコサールの味わい

その後、生プルーン、オレンジ、シナモン、バニラ、、、
複雑な香りがほろりほろりと顔を出す

う~ん、数ヶ月セラーで寝かせたらどんなに美味しいだろう
「また、買おうね」
とかぁさん
もちろんですとも


今夜の晩餐

・土鍋で肉じゃが・・・最近我が家の肉じゃがは鶏肉です、
ええっ!とお思いのかたもいらっしゃるかもしれませんが、
これまた、やみつきになるくらい旨いのです

・アスパラ焼き・・・出始めのアスパラ、う~ん春を感じる青さがいいです

・ほうれん草の白和え・・・春っぽいですねぇ、いいですねぇ、、、

・小豆島のオリーブ・・・いつ食べても美味しくて美味しくて、
昨年はついうっかり、1箱買っちゃいました、、、

・チーズ・・・大好きなマンチェゴ、我が家でこれはかかせません

2010年3月8日

シャトー・ル・トレフォン 1986

★シャトー・ル・トレフォン 1986★
フランス ボルドー メドック 赤ワイン

昨夜抜栓し、2/3を今日に持ち越した
このトレフォン、これまで、3本くらい飲んでます

2000円ほどで、
20年を超えるような熟成を味わえるなんてやっぱり驚きですよね

今回、持ち越したのは、
体調の加減もあり、飲みきれなかったのもひとつですが、
これまでに飲んだものと状態がかなり違っていて、
まだまだ、若さが光るポテンシャルだったのも相まっていました

ガーネット色の液体からは、それこそ、まだまだ若さや堅さを伴う印象
カシスを中心とした黒っぽい香り、まさに、なめし革の雰囲気、
23年の歳月を経て、まだこんなに凛々しいのか
それでもこなれてやわらかくなったタンニンが
いい雰囲気を醸しだしています

・脂ののった真鯛の刺身
・貴重な鯨の刺身(感謝して頂きます)
・菜の花の和え物
小豆島のオリーブ
・イチゴのデザート(グリューワインのような自家製ソース掛け)
・屋久島のタンカン(同じソースに絡めてもよし)


★CHATEAU LE TREHON 1986★

2010年3月7日

吟の酒きぶね

今日の午後、外出ついでに
きぶねさんへお届けもの

先日、三宅島のまみ姉さんから送られてきた
屋久島のタンカン
毎年、最高の贈り物を届けてくれる
まみ姉さん(ほぼ家族に近い存在)には
感謝感謝で、足を向けて眠ることなどできない
ありがとうです!

少しですが、きぶねさんにも毎年のお裾分け
そういえば、きぶねさんとの付き合いは何年になるだろう
10年超えたかな

ほんとうに最高の夫婦
最高の酒屋
最高の品揃え

近々、今の仙北町の店舗を閉めて
新天地、本宮での営業に移る
都南の旧サティーの頃も懐かしい

ふとそんなことを思いながら
夫婦の顔を拝んできた

生涯、応援してますよ
落ち着いたら、また、飲みましょ


帰りにやっぱり土産をいただいた“ほたるいか姿干”
うまそうな珍味
熱燗でほっくりといきますか、、、


吟の酒きぶねは、
石鳥谷の南部関(酉与右衛門)さんのサイトで紹介されていますよ



ボルサオクラシコ(ブランコ・白)2008 スペイン

昨夜はかぁさんの飲みたぁい欲求に合わせて白ワイン
もちろん私はいつでも飲みたぁい欲求体勢ですが、、、


久々登場のスペイン
デイリーな白ワイン
一個人2008年末の極旨ワイングランプリでスペインの3位だそうな

ほほぅ、飲んでみますか、とたまたま置いてあった
盛岡は仙北町のロビンフッド(山田酒店の経営らしい)で購入
たしか、1000円しなかった(800円台だったかな?)と思う

色は透明に近い緑のはいったレモン色
香りはそのまま、ディス イズ デイリー!
レモンやライムの軽い香り
ところが、思った以上に味が強い
(温度の性もあるかも、、、たぶん13~16°Cくらいだった)
わたしらにとってはテーブル向きでもなく、単体で楽しむでもなく
う~ん、、、小難しいデイリーといった感じ
思いっきり冷やした方がよかったかもしれないですね

以前に、同じ作り手の赤ワインをいただいたことがある
ちなみにdancyu2009コスパ大賞受賞だそうです

これはかなり万人受けするおいしい赤ワインでした
おすすめですよぉ
また飲みたいなぁ


晩ご飯は
・豆乳ゴマ風味鍋
・ニンジンのタラコ和え
・小豆島のおりーぶ
・いただきものの生ウニ


2010年3月6日

南大通り”とらや”で一杯、でも桜山の「津軽路」は残念ながら閉店TT



昨夜は盛岡南大通りの老舗居酒屋「とらや」で一杯



岩爺さんと飲み歩きは、かなり久しぶりのこと
のれんをくぐると「あら久しぶり」と声をかけてくれた
とらやの女将の笑顔は常連とまではいかない私にはうれしい限り

もちろんその前に、なんだりい館のお澄さんのところに顔出して(やっぱり久しぶり)、
健人君には結婚オメデトウの挨拶を

とらやはというと
「焼酎ボトルでお湯割り、ホタテ刺し、蓮根きんぴら、ウドの酢味噌和え、湯豆腐、牡蠣フライなど」
やっぱり、大衆的でありながらも、きちんとしたものを出してくれる
料理に愛情がある、こころがある、お勘定も優しい、1人あたり1500円
とらや最高ぉーのおたけびとともに店を後にする

その後、“ふじ”でラーメンと思ったら、親父さんがあたってしまい、閉店したそうだ
あ~残念、無念ですが、お大事になさってください
その結果、いつか入ってみたいと思っていた
裏通りの「橋一」(昭和30年代創業の食堂)で
「カレーうどん(500円)、中華そば(創業当時60円、現在380円だったかな)
中華そばはいただけない感があるが、昔の味を踏襲しているのだろう
ものすごく懐かしい感じだ(この味じゃなきゃぁ!という人たちもたくさんいるのだろう)
店の中もおしゃれなんかかんけいない、昭和の臭いがぷんぷんしている
たまらん!

ところで昨夜は爺さんの同僚、藤田君の送別会だ
今年で契約が切れ出て(まだ27才だっていうのに)北海道の地元へ職探しに帰るそうだ
切ない世の中だ

それでも、その後、3件目を目指して桜山へくりだす
しかーし、
お目当ての「津軽路」がなんと1月一杯で店を閉めてしまっていた
ガーン!T▲T
ショック!

岩爺さんと女将さんに電話したところ、久しぶりに声だけでも聞けて良かった
お元気な様子でした

行き場を失ったほろ酔い三人の向かう先には、
百姓ヒロ君が、罠をかけて、待ち飲みしていた
桜山の新しい店「陽」(SUNと読むそうだ)に入店
中に入ると、あまりにこぎれいで、しゃれっ気があって、ここが桜山であることを忘れてしまう
「山形正宗、秋鹿雄町山廃、堀米、などなど」日本酒を数杯いただき、
さんざん、下品な話をしたあげく、みんなで写真を撮って
やはり、一人当たり1500円コース

じゃ、やっぱり最後に八幡のスナック妖怪ランド“C”へ(店の名前は伏せておきます)
藤田君を生け贄に、「4人で5000円でおねがーい!」と勢い込んで
戸をたたくも、本日お休みだど
なんじゃー!

で、飲み足りないヒロ君に連れられて、もう一軒あんべぇ
と、菜園の「ボラーレ」へ
「義侠えにし、義侠ノーマル、沢内のどぶ、おつまみぽろぽろ」
で、一人2000円

帰りの代行はいつものハートさん
いつもの2000円(約6km)で、
無事我が家へ!?
起きていて待ってくれていた、かぁさんにこっぴどく怒られた
「おそーいぃぃぃ!」
「へへえぇぇぇ」