2011年12月31日

ボーヌ ヴィーニュ グレーヴ ド ランファン ジェジュ1999 / ブシャール・ペール・エ・フィス

2011/12/31

今年はいろいろありました
なによりも、
東日本大震災をはじめとする
災害に多く見舞われた日本列島
被災された皆様にはあらためまして
お見舞い申し上げますと共に
一歩前へ、
新しい年を迎えることができますよう
お祈り申し上げます


★Beaune Greves Vigne de l'Enfant Jesus -1er Cru-★ 1999/ ★BOUCHARD PERE & FILS★

さて、

今年の年末ワインはこれ!
久々のブシャール ランファンジェジュ
ボーヌらしさと独特な酒質を兼ね備えた
個性派ワイン
それでいて非常に洗練されたエレガントさが魅力

抜栓と同時に沸き上がる

強い香気に圧倒される

ボーヌらしい、
力強く男性的で、
カシスやブラックチェリーのような
みずみずしく華やかな果実味がたっぷり
どこかスモーキーでスパイシー
土っぽくちょっぴり鉄っぽく
男っぽいミネラル感に溢れる

きめの細かいタンニン
たっぷりとした甘み
非常になめらかで
ビロードのような味わい

それらが、熟成にともない
優しさをおびてきている
余韻が長く
ゆっくりゆったりと飲みたくなる


グレーヴの中央
最上の区画から生まれる名門ブシャールのモノポール畑
ルイ14世ゆかりの畑「ランファンジェジュ」は

その名も「幼子イエス」の意


どこか、特別ともいえる味わいは
まさにその名にふさわしい

今年も
年末最後の晩餐は
・鴨鍋
とあいなりました
食べる進むほどに
旨味が募る鴨鍋

う~ん、んまい~

ブシャール・ペール・エ・フィスの公式サイト

2011年6月12日

Moriokaワインフェスティバル2011

2011年6月12日

盛岡のホテルニューカリーナにて
みなさん待ちに待った
盛岡ワインフェスティバル2011が開催されました

早々の前売りチケット完売につづき
当日券も38枚限定、あっという間の完売だったそうです
チケット総数600枚、参加者570名
すっ、すごい!

かみさんと2人
15時すぎに会場入りすると
ひと、ひと、ひと
グラスを片手にもうそこは熱気溢れる別世界

自然と入口付近の小会場に吸い込まれ
手にしたグラスに注いでくださいと
たまたま、入った最初のブース

ブルゴーニュの重要処を牛耳るインポーター
ラックコーポレーションさんのブース
驚くなかれ、1997サロンまで出品!
リストの一部をご紹介

○シャンパーニュ・サロン・ブラン・ド・ブラン・ブリュット 1997
○ルフレーブ /ピュリニー・モンラッシェ 1erCru ピュセル 2002
○ロベール・グロフィエ /シャンボール・ミュジニー1ercru サンティエ 2009
○フェブレ /コルトン・クロ・デ・コルトン・フェブレ Grandcru 2003
○ミッシェル・ゴーヌー /ポマール 1ercru グラン・ゼプノ 2002

などなど・・・
そうそうたるワインたちが顔を並べ、
ワインラヴァーたちを唸らせていました

その隣には盛岡の酒販店 酒の竹澤さんが
これまた、オールドヴィンテージのワインを並べ
驚きの連続!

さて、さて、
前座ではなく、いきなり最重要スポットでの試飲を終え
勢いをつけたわたしたちはメイン会場へ
途中、酒販店 吟の酒きぶねの順子ちゃん(実行委員)
九十九草店主 馬場君(同上)
アッカトーネ店主 松田君(同上)
熊福店主 福田さん(同上)
そして、
ヌッフ・デュ・パプのボスこと伊藤拓郎さん(実行委員長)に遭遇
グラス片手に実行委員自ら、おおいにはしゃぎ、楽しむ姿に
このイベントのすばらしさが十分に伝わってきました

当のメイン会場入口付近では
ベアレンの木村社長
このイベントのために山葡萄ビールを自ら仕込み
本日限定で1樽分、しかも木樽仕込み
わたしは後でと思ったら、残念ながら飲みそびれましたが
かみさんはしっかりと飲んでいました
酸味がスッキリとした爽やかな飲み口だったそうです
飲みたかったぁ!

メイン会場の中へはいると
Oh!
すごい盛況ぶり

メイン会場
メイン会場


まず向かったのはやっぱりきていた
若きインポーターの雄 ヴァンクールさんのブース
(盛岡のワインバー ベルヴィルでもお取り扱いしてます
シャソルネイフレデリック・コサールをはじめ
ビオの生産者を取り扱っています


シャソルネィ・デュ・シュッド S /フレデリック・コサール(南仏ラングドック
シャソルネィ・デュ・シュッド S&G /フレデリック・コサール(同上)
その他ロワールの泡などなど、、、

日本リカー、ヴィノラム、オルヴォー、モンテ物産、ほか多数のインポーターさん、、、
詳細はこちらを参照
アルコールの許容量があるので、一部しか回れないのが残念

日本のワイナリーも頑張ってます
シャトー・メルシャンのシャルドネはやはりレベルが高い!

地元岩手は
大迫のエーデルワイン
紫波町の自園自醸ワイン紫波
葛巻の葛巻ワイン
も、それぞれに個性溢れるワインを提供

日本酒&ワインバーmineの山本君のところでつまみを購入し、
一段落、、、

ん、ん、んんん~あれ!
なんと目の前に芸能界でもトップクラスのワインラヴァー辰巳琢郎さんが、、、
人気タレントで、俳優で、日本ソムリエ協会名誉ソムリエで、、、

気づけば、かみさんと一緒に写真撮ってもらってしまいました
やったぁ!

壇上の司会は菅原直子さん
以前JAZZのライブの実行委員でご一緒して以来、7年ぶりの再会

日本ソムリエ協会会長以下そうそうたるメンバーが壇上へあがり、ご挨拶
続いて、辰巳琢郎さんも壇上へ上がり、会場のボルテージは一気に最高潮へ!
日本ソムリエ協会の面々
辰巳琢郎さん

そして、地元を中心に活躍するミュージシャンが多数出演し、
会場の雰囲気をさらに盛り立てる

今を楽しむこと、そして、それがチャリティーにつながること
なんてすばらしいイベントなんでしょう

楽しもう!
しっかりと楽しもう!
これほど単純で大事なことはない

それはいつしか、街を変える大きな原動力となる

盛岡はワインの街
盛岡には底力がある

ワインの製造・販売に携わる仲間が結集し
日頃の商売上の垣根を越え
実行委員会を組織し
東日本大震災で被災した皆様へのチャリティーとして
また“ワインの力”で街を元気にしようと
立ち上がった

今回のMoriokaワインフェスティバル2011

来年以降も、ずっと、ずっと
もりおかワインフェスティバルが続くことを願っています
夫婦共々応援させていただきます

盛岡の街も地震以来すっかり客足が遠のき
ただでさえ、大変な時に、
だからこそ、立ち上がった、
実行委員の皆様、

本当にお疲れ様でした

東日本大震災から、3ヶ月がたちます
奇しくも明後日6/14は岩手・宮城内陸地震から3年

今回の収益が意義ある義援金として活用されますように
合わせて、被災地の皆様には、改めてお見舞いを申し上げます


Moriokaワインフェスティバル2011公式サイト


2011年6月11日

リースリング ケファルコプフ ヴァンダンジュ タルディヴ 1997 / クリスチャン ビネール

2011 06/11

今夜は フランスはアルザスの雄クリスチャン・ビネールの白ワイン

アルザスといえば
リースリング
リースリングといえばビネール
と思うひとも多いはず

フランスでは最も底力のあるリースリングを醸しています

しかも、長熟ワイン
今日の一本は14年の年月が経過

作り手としては極めて歴史が長く1770年からというから驚きです



抜栓、コルクが良い感じにエキスを吸って
柔らかく
すばらしい香りが付いている

うわぁっ、、、

すごいっ、、、

一杯目からなんとなんとパワフルな香り

白い花の香りやほのかなエステル香
ミネラル分をたっぷり含み
全体を濃厚な密の香りが包み込み
その中を漂うようにライチの香りがゆらゆらと
時折、ローズマリーのようなスッとした香りが通り過ぎる

ほどよく小綺麗で

やさしい黄金色に輝く熟成したリースリング

味わいは冒頭から、強烈な酸に圧倒され

熟成した味わいと同時に
まだこんなに強いの?
と驚くほどのがっしりとした骨格

甘みのニュアンスと同時に

後味にはしっかりした酸味と辛口のニュアンスもあり
フルボディーな凝縮感を感じます
口の中に尾を引く香りにはバニラ香までも

この熟成感と風格

ビオワインとは思えないほどのパワーは
一体全体どんな作りをしているのでしょうか、、、


今夜は
・塩漬け豚のミディアムレア焼き
・庭の畑で採れたスティックセニョール シンプルソテー
・カボチャのニョッキ クリームソース
・庶民に味方、フィラデルフィア クリームチーズ


ビネールのワインにはいつも驚かされます
今夜も完敗です


今夜は未曾有の大災害 
東日本大震災からちょうど3ヶ月
なくなられた犠牲者の皆様へ献杯したいと思います

沿岸被災地の皆様には改めまして心よりお見舞い申し上げます


2011年2月20日

Belleville night -ベルヴィル・ナイト-

盛岡のとぉーっても熱い夜!
多くのワイン関係者の熱意と賛同
そして、石杖には人と人とのつながり

ワインを片手に
盛岡の飲食業界へ一筋の光を差し込もうと
奮起した人たちによって
とてもすばらしい会が催されました

“Belleville night -ベルヴィル・ナイト-”

Belleville night


そして、なによりも楽しい!
楽しい!
わたしたちは、日常の中
これほど単純で大事なことを忘れていたりする


おかげさまで
たくさんの懐かしい人たちと
久しぶりに語り、
そして新たな出会いもいただきました


盛岡はワインを愛する人の多い街
これまでも
ワインへの思いの波は
ベルヴィル・ナイト
あちらこちらでさざ波のように
立ちこめては消えていました
個々の波は
それはそれで、とてもすばらしいことです

街は人と人がつながって、はじめて
息を吹き込まれるもの
思い返せば
これまで
街としては一体感に欠け
ちぐはぐであったりしたのも
そんなものだと
どこか割り切っていたのも
事実かも知れません


今回、このワインのイベントを通して、
盛岡の地に
はじめて、ワインの
大きな、うねりが起きたように感じています
個々のさざ波が互いに共鳴し合い
つながって
一体感を持って
動き始めたのかもしれません


大きなうねりには意味があります

人を変え、街を変える力があります
変えてはならない、揺るぎないものを保ちつつも
街も人も
時の流れにともなって、
前へ進み、
変わらなければならない部分も大きいのではないでしょうか
まだまだ、課題はいくつもあるかもしれません

いま大事なのは一歩前へ
勇気と志をもって
新たなストーリーを生み出すことなのかもしれません

来年以降も、
さらに多くの人を巻き込んで
より多くのワインの語り部たちが
盛岡らしさをつくりあげてゆけるように

影ながら応援しています

中の橋通のワインショイップ&ワインバー
Belleville ベルヴィルの佐々木さん
本物へのこだわりと真摯な姿勢は盛岡随一
盛岡でワインといったら知らぬ人はいない
Neuf du Pape ヌッフ・デュ・パプの伊東さん
愛と勇気の立役者

今や知名度抜群のインポーター
Vinscoeur ヴァンクールの池谷さん
わたしも立ち上げの頃から大ファンです
2010年1月の立ち上げから1年
新鋭インポーターW ダブリューの若槻さん(アフロ)
大阪・東京を中心にたったひとりで頑張っています

イベントに賛同した盛岡のワインバー
が中心になって出店した屋台も売れ行き好調
ヌッフ・デュ・パプウサギボタニカ熊福
イル・コンプレアンノ、、、
試飲できるワインは自然派の作り手を
中心に40種以上、サービスは盛岡で
お店を経営する有志のソムリエさんを中心に、
ベアレンの木村社長もビールでなくワインを注ぐ!

ご存じ、盛岡出身の歌姫 高橋佐登子さん
のトリオライブも会場の雰囲気に花を
添えていましたよ

2011年1月23日

サンタ・デュック エリタージュ

★サンタ・デュック エリタージュ★


馬刺しと牛の叩き
久しぶりですが、やっぱりワインでしょ
ということで今宵は赤ワインを


規制の関係で2007年から
ビンテージ標記されていないらしいのですが
おそらく2008


南フランス コート・デュ・ローヌ ジゴンダス
グルナッシュ、カリニャン、ムールヴェードル、シラー


え、これがテーブルワイン???
ヴァン・ド・ターブルとはおもえないポテンシャル
1000円台でこれは驚きです


まずは果実味たっぷりの香りがお出迎え
ブルーベリーやプラムかな
すばらしいです
これだけでもコストパフォーマンス十分


いかにも、ミディアムなボディーは
なにかが突出することなく、よいバランス
酸もタンニンも柔らかく全体的にシルキーなイメージ


若い馬刺しとの相性が良かった
赤いワインに合う食事なら概ね相性がよさそう
ポテサラは少し塩強めで


サンタ・デュック エリタージュ


★Santa Duc HERITAGE★

2011年1月10日

鉛温泉 藤三旅館

紫波稲荷神社
遅ればせながらの初詣で

紫波稲荷神社を経由して

盛岡から雪道を走ること1時間


やっとのことでたどり着いたのは

十数年ぶりです

花巻南温泉の奥地
sora3歳
★鉛温泉 藤三旅館★

鉛温泉 藤三旅館





















やっぱりここのお湯は絶品です

なんといっても白猿の湯藤三旅館といったら天然の岩をくりぬいて
造られた風呂の底からは、どことなく緑色っぽい透明の源泉
がこんこんと湧き出しています。

約1.25mある立湯は国内でも珍しい温泉です。
立って入るためか、お湯のあたりが非常に柔らかく、
全身がじんわりとゆるんでゆくのがわかる

あがった後しばらくつづくじんわり感はよいお湯の証拠

湯船から、高い高い吹き抜けを見上げるいると
言葉もいらぬよい心地になります
露天風呂 桂の湯

どこまでもやわらかいお湯は
岩手県内随一の泉質