2019年7月22日

秋鹿 山廃純米にごり生酒 霙もよう 2008BY-200901瓶詰め 雄町(全量自営田)精米歩合7割 7号酵母

秋鹿/霙もよう雄町2008BY
秋鹿 山廃純米にごり生酒 霙もよう 
2008BY(H20BY)-200901瓶詰め

雄町(全量自営田)100% 精米歩合7割 7号酵母 
日本酒度+12 酸度2.1 アミノ酸度1.0
11年熟成酒だ
もちろん、購入は吟の酒きぶねで10年前のこと

冷蔵庫で0℃程度で保存2年、
抜栓後8年、その間少しずつ、変化をみてきた
今日はその意外なる変貌をおきかせしたい





秋鹿/霙もよう/山廃純米
雄町70%/7酵母/2008BY
秋鹿/霙もよう/山廃純米
全量自営田雄町2008BY
秋鹿/霙もよう/山廃純米
にごり生酒/雄町/2008BY
 山田錦の”霙”は長熟の可能性が低いと感じていた
でも市場にほぼ出回らないマイナーな
雄町、70%、7号酵母。
この組み合わせだからこそ
長熟の可能性を見込んでのことだった

昨年までは毎年硬く、味わいに膨らみも伸びもあまり感じなかった、単調さが目立っていた

この2年くらいは常温保存へ切り替えていた

単調な味わいが長いこと続いた


こらえて、こらえて、
今年、いや、今日、
ようやく、待っていた熟成の味わい・香りが
表に顔を出してくれた
決して完璧なわけではない

でも、
なんて、幸せな瞬間だろう

コレを飲ませたい人はたくさんいる
残念ながら残り1.5割程度、上澄みもない
さて、誰に試飲させようか

僕の見越した魂の熟成
秋鹿の魂の造り
奥さんの思いが痛いほど伝わる一本だ
普通じゃない飲み方なのは重々承知、、、

今日はなんでもない薄手で大ぶりの陶磁器、日常使いの猪口

「とろりとこっくりと」

味わい、香り、そして時の流れ、さらには思いのたけ
今ここに解放された熟成を経た酒の声

山廃純米雄町のにごりからたちのぼる
目には見えないふくよかな容姿
雄町ならではの
時を感じさせない力強さ

冷やで味わってはいけない
常温ならではのバランス
あとは燗冷ましだけだ

分析的な味かおりのはなしはやめておこう

これはこれを知りたい人にだけ
ともに飲めた人にだけ伝わるものだ

僕のホームベース
”秋鹿”
それだけは変わらないし
変えようがない
”神亀”の格が違うことは重々わかってる

力強い酸は、秋鹿の命だ

それが、消えたとき、
僕は秋鹿と向き合うことをやめるだろう
そんなことがあってはならない
揺るがない秋鹿の全身全霊
魂だからだ


持病と事故の後遺症で
全身の痛みを耐えながら飲む
僕にとって
至福のひと時

なんども書き残しててきたかもしれない
元から長期熟成向けの造りが主体だった秋鹿は
冷蔵保存もバッチリ合うが
常温保存の秋鹿にはまた別の顔が
立ち振る舞いがある

それを見ずして低温貯蔵のみが正しいという考えは
そろそろ捨て去るべきではないだろうか

十数年~二十年近い熟成の秋鹿、凱神、神亀、、、
もちろんほかにも寝かせてる大好きな蔵は多数
常温もあれば0℃管理も

それぞれが生き生きと
語りかけてくれる
そんな贅沢な時間

麻痺した体の麻痺を和らげてくれる

秋鹿奥さんとまた、いつか語り合いたい
また、蔵にお邪魔したい
と切に願う
僕にはそのチャンスが残されているだろうか



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